低用量ピルはオンライン診療で処方してもらえる?処方の流れと注意点
- 【読み】 ていようりょうぴる
- 【呼称】 テイヨウリョウピル
低用量ピルは、避妊や月経困難症の治療に広く使われている医薬品です。毎月の通院が必要になるため、忙しい方にとっては負担になることもあります。この記事では、低用量ピルをオンライン診療で処方してもらえるのか、処方の流れや費用、注意点について医師が解説します。
低用量ピルはオンライン診療で処方してもらえる?
結論:はい、医師が必要と判断した場合、オンライン診療で低用量ピルを処方してもらうことが可能です。初診からオンラインで受診できます。
低用量ピルは医師の処方が必要な医療用医薬品です。薬局やドラッグストアで直接購入することはできませんが、オンライン診療を利用すれば、自宅にいながら医師の診察を受け、必要と判断された場合に処方してもらうことができます。低用量ピルは麻薬や向精神薬に該当しないため、オンライン診療の指針上の制限対象外であり、初診からオンラインでの処方が可能です。
低用量ピルは継続的な服用が必要な薬剤のため、毎月の通院が負担になりがちです。curon(クロン)のオンライン診療を利用すれば、全国どこからでもスマホやPCで婦人科の医師の診察を受けられるため、毎月の通院負担を大幅に軽減できます。
低用量ピルの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般名 | レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール等 |
| 薬効分類 | 経口避妊薬(OC)/低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP) |
| 適応 | 避妊(OC)/月経困難症(LEP) |
| 用法 | 1日1錠を毎日同じ時刻に服用(21日間服用+7日間休薬、または28日間連続服用タイプあり) |
| 服用開始 | 月経開始日から服用開始。遅れた場合は1週間他の避妊法を併用 |
| 保険適用 | OC(避妊目的)は自費。LEP(月経困難症治療)は保険適用 |
あわせて読みたい:
- ピルの種類とは?シチュエーション別におすすめのピルを徹底解説
- 低用量ピルの飲み方は?飲むタイミングについても解説
- 低用量ピルはドラッグストアなどの市販では購入不可!緊急時の入手方法は?
- 月経困難症に対するピル治療薬の効果などを解説
- アフターピル(緊急避妊薬)のオンライン診療による処方
- トリキュラーのオンライン診療による処方
- マーベロン(ファボワール)のオンライン診療による処方
処方の流れ
STEP 1 医療機関を探す
curonアプリまたはWebで、【婦人科】に対応した医療機関を検索します。全国どこの医療機関でもオンラインで受診可能です。
STEP 2 問診内容
- 月経周期や直近の月経開始日
- 現在の症状(月経痛・月経不順・過多月経など)
- ピルの服用歴(初めてか、過去に服用経験があるか、服用中のピルの名称)
- 処方の目的(避妊・月経困難症の治療・その他)
- 喫煙の有無と本数(35歳以上で1日15本以上の喫煙は禁忌)
- 血栓症の既往歴・家族歴
- 片頭痛の有無(前兆を伴う片頭痛は禁忌)
- 妊娠の可能性の有無
- 現在服用中のお薬やサプリメント
STEP 3 オンライン診察
予約した日時にスマホやPCでビデオ通話による診察を受けます。医師が症状を確認し処方を判断します。
※ 医師の判断により、別のお薬が処方される場合があります
STEP 4 処方箋の発行・お薬の受け取り
お薬の受け取り方法(クリニックにより異なります)
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 処方箋FAX | 処方箋をお近くの薬局にFAX。薬局で直接お薬を受け取れます |
| 配送 | お薬がご自宅に届きます |
オンライン処方にかかる費用
自費(OC:避妊目的)の場合
| 費目 | 金額目安 |
|---|---|
| 診察料 | 医療機関により異なる(自由診療) |
| お薬代 | 1シートあたり約2,000〜3,000円 |
| curon利用料 | 330円/回 |
| 送料 | 医療機関・薬局により異なる |
※ OC(避妊目的の低用量ピル)は保険適用外のため、すべて自費となります
※ 合計費用は医療機関により異なります。診察料・薬代・送料等を含め、1回あたり約3,000〜6,000円程度が目安です
保険適用(LEP:月経困難症治療)の場合
| 費目 | 金額目安 |
|---|---|
| 診察料 | 医療機関により異なる(保険適用) |
| お薬代 | 1シートあたり約500〜1,000円(3割負担の場合) |
| curon利用料 | 330円/回 |
| 調剤料 | 薬局により異なる |
※ LEP(月経困難症治療目的のピル)は保険適用です。自己負担割合は年齢等により1〜3割です
※ LEPの処方には月経困難症の診断が必要です。オンライン初診でLEPを処方するクリニックもありますが、対面での検査(超音波検査・血液検査など)を求められる場合があります。すでに他院で月経困難症の診断を受けている方は比較的スムーズに処方を受けられます
オンラインで処方してもらう際の注意点
血栓症リスクの確認が重要
低用量ピルの最も重要な副作用は血栓症(VTE:静脈血栓塞栓症)です。ふくらはぎの痛みやむくみ、突然の息切れ、激しい頭痛、胸の痛みなどの症状が出た場合は、直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。オンライン診察時に、血栓症の既往歴や家族歴を正確に伝えることが大切です。
喫煙者は必ず申告してください
35歳以上で1日15本以上喫煙する方は、低用量ピルの服用が禁忌です(添付文書)。さらに、日本産科婦人科学会のガイドラインでは、35歳以上の習慣的喫煙者は本数を問わず原則処方不可とされています。血栓症のリスクが著しく高まるため、問診時に喫煙の有無と本数を必ず正確に申告してください。処方判断は医師が行います。
処方開始前および定期的な血液検査を受けましょう
低用量ピルの服用にあたっては、処方開始前の血液検査(血栓リスクの確認)が必要に応じて考慮されます。また、服用中も年1回程度の血液検査を受けることが望ましいとされています。オンライン診療で処方を受ける場合でも、お近くの医療機関で血液検査を受けてください。
医師の判断で別の薬が処方されることもあります
オンライン診療であっても、処方判断は医師が行います。問診内容や体調、既往歴などに基づき、希望した薬とは別の種類のピルが処方されたり、対面での受診を勧められたりする場合があります。
飲み忘れた場合の対応
- 飲み忘れに翌日気づいた場合、気づいた時点で前日分を飲み、当日の服用時刻に当日分を飲んでください。
- 2日以上連続して飲み忘れている事に気づいたら、気づいた時点で前日分のみを飲み、当日の服用時刻に当日分を飲んでください。服用は継続しますが他の避妊方法は必須です。
- 3日以上飲み忘れた場合(3日目の服用時刻以降に気づいた場合)は中止して、次の月経から再開です。
※同時に2錠飲むわけではありません
※1日に2錠より多く飲むことはありません
※ 飲み忘れが不安な場合は、次回のオンライン診察時に医師にご相談ください
低用量ピルの種類と選び方
低用量ピルは、大きく分けてOC(経口避妊薬)とLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)の2種類があります。
OC(避妊目的・自費)とLEP(月経困難症治療・保険適用)の違い
| 区分 | 目的 | 費用 | 主な薬剤 |
|---|---|---|---|
| OC | 避妊 | 自費 | トリキュラー、マーベロン/ファボワール、ラベルフィーユ、アンジュ |
| LEP | 月経困難症治療 | 保険適用 | ルナベル/フリウェル、ヤーズ/ドロエチ、ヤーズフレックス、ジェミーナ |
※ OCとLEPに含まれる成分は共通するものもありますが、保険適用の有無が異なります
※ LEPの処方には月経困難症の診断が前提です。オンライン初診で対応するクリニックもありますが、対面での検査を求められる場合があります
一相性と三相性の違い
| 種類 | 特徴 | 代表的な薬剤 |
|---|---|---|
| 一相性 | すべての錠剤に同じ量のホルモンが含まれる。飲み間違いが少ない | マーベロン、ファボワール、ルナベル、ヤーズ |
| 三相性 | ホルモン量が3段階に変化し、自然なホルモンバランスに近い | トリキュラー、ラベルフィーユ、アンジュ |
※ どちらが適しているかは、体質や目的によって異なります。医師にご相談ください
禁忌(低用量ピルを服用できない方)
以下に該当する方は低用量ピルの服用が禁忌です。問診時に必ず申告してください。
- 血栓症の既往がある方
- 前兆を伴う片頭痛がある方
- 乳癌の既往または疑いがある方
- 重度の肝障害がある方
- 35歳以上で1日15本以上喫煙する方
- コントロール不良の高血圧(収縮期180mmHg以上または拡張期110mmHg以上)の方
- 原因不明の性器出血がある方
- 妊娠中・授乳中の方
※ 該当する場合でも、医師の判断で別の治療法をご提案できる場合があります
よくある質問
Q.低用量ピルはオンライン診療で処方してもらえますか?
A.はい、オンライン診療でも低用量ピルを処方してもらうことが可能です。避妊目的のOCは、初診からオンラインで処方を受けられます。月経困難症治療目的のLEP(保険適用)については、症状や既往歴に応じてオンライン初診で対応するクリニックもありますが、対面での検査(超音波検査・血液検査)を案内される場合があります。すでに他院で診断を受けている方はスムーズに処方を受けやすくなります。curon(クロン)なら自宅からスマホやPCで医師の診察を受けられ、お薬は自宅に配送もしくはお近くの薬局で受け取ることができます(対応方法はクリニックにより異なります)。
Q.低用量ピルのオンライン処方の費用はどれくらいですか?
A.OC(避妊目的)の場合は自費で、薬代は1シートあたり約2,000〜3,000円です。LEP(月経困難症治療)の場合は保険適用で、薬代は1シートあたり約500〜1,000円(3割負担)です。いずれの場合も、診察料、curon利用料(330円/回)、送料等が別途かかります。処方判断は医師が行います。
Q.初めてピルを飲む場合でもオンライン診療で処方してもらえますか?
A.はい、初めてピルを服用する方でもオンライン診療で処方を受けることが可能です。問診で喫煙の有無や既往歴、血栓症リスクなどを確認したうえで、医師が処方の可否を判断します。ただし、医師の判断により対面での受診を勧められる場合もあります。
Q.ピルを飲み忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
A.1錠の飲み忘れであれば、気づいた時点ですぐに服用し、次の分は予定どおりの時刻に服用してください。2錠以上飲み忘れた場合は、気づいた時点で2錠(飲み忘れ分+当日分)を服用し、以降は予定どおり服用しますが、7日間は他の避妊法を併用してください。詳しくは医師・薬剤師にご相談ください。
まとめ
低用量ピルは、オンライン診療で処方を受けることが可能な医薬品です。避妊目的(OC)の場合は自費で初診からオンライン処方が可能です。月経困難症の治療目的(LEP)の場合は保険適用ですが、対面での検査(超音波検査・血液検査)を求められる場合があります。すでに他院で診断を受けている方や、継続処方の方はオンライン診療で処方を受けやすくなります。
低用量ピルは毎日の服用が必要なため、定期的な通院が欠かせません。curonのオンライン診療を利用すれば、毎月の通院負担を大幅に軽減でき、全国どこからでもスマホやPCで婦人科の医師の診察を受けることができます。
ただし、血栓症リスクや喫煙に関する禁忌事項など注意点もあります。処方開始前の血液検査も推奨されていますので、オンライン診療と対面での検査を組み合わせてご利用ください。
この記事の監修者
西野枝里菜
【経歴等】
東京大学・同大学院を経て名古屋大学医学部を卒業。
総合周産期母子医療センターにて産婦人科専門医を取得し、現在は久保田産婦人科病院で分娩および外来診療に従事しています。
周産期医療の最前線で培った高度なスキルと、母体保護法指定医・日本医師会認定産業医としての幅広い視点を活かし、一人ひとりのライフステージに寄り添った診療を提供。また、医療記事の監修を通じて、産婦人科・乳幼児医療に関する正しい知識の普及にも努めています。
【資格】
・産婦人科専門医
・母体保護法指定医
・日本医師会認定産業医
【所属】
・久保田産婦人科病院 医員
【専門領域】
・産婦人科
このページは、オンライン診療サービス curon(クロン)を開発・運営する株式会社MICINにより運営されています。クロンは厚生労働省・経済産業省・総務省のガイドラインにも準拠した、初期費用・月額固定費用が無料で運営できるオンライン診療のシステムで、全国で多数のクリニックに導入されています。サービスの詳しい内容について、こちらをご覧ください。
オンライン診療サービス クロンはこちらへ
本サービスにおける情報提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、必ず近くのかかりつけ医や、適切な医療機関を受診することをお勧めいたします。
また、日々最新の情報を掲載するために過去の執筆記事も定期的に巡回し、情報の正確性に可能な限り努めて参りますが、制度改定などにより一時的に古い情報が掲載されている可能性がございます。
本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねますこと予めご了承ください。