公開日:2019年04月15日

プロペシア(一般名:フィナステリド)とは

  • 【読み】 ぷろぺしあ
  • 【呼称】 -

※2026年7月時点の情報を元に作成しています。

概要

プロペシアは、5α還元酵素II型を抑制し、テストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を阻害して、男性型脱毛の進行遅延作用を示すAGA治療薬です。

【ご確認ください(自由診療に関する重要事項)】
本ページは、プロペシア(フィナステリド)について自ら情報を求めて閲覧されている方に向けた説明です。

・費用について:AGA(男性型脱毛症)治療薬は公的医療保険の対象外となる自由診療(自費診療)です。処方・診察にかかる費用は医療機関により異なりますので、受診前に各医療機関へご確認ください。

・主なリスク・副作用について:肝機能障害、リビドー減退、勃起機能不全、精液量減少、抑うつ症状のほか、頻度不明ながら自殺念慮・自殺企図の報告があります。妊婦・妊娠している可能性のある女性・授乳中の女性は使用できません。

・お問い合わせ先:治療内容、費用、副作用等に関するご質問は、受診を予定する医療機関、またはオンライン診療サービスcuronへのお問い合わせ窓口までご連絡ください。

対象となる疾病・症状

男性型脱毛症

プロペシアに期待できる効能・効果

男性における男性型脱毛症の進行遅延

効能・効果に関する使用上の注意

(1)男性における男性型脱毛症のみの適応となります。他の脱毛症に対する適応はありません。
(2)20歳未満での安全性及び有効性は確立されていません。
(3)女性に対する適応はありません。

プロペシアの服用方法

成人男性には、通常、1回1錠(主成分として0.2mg)を1日1回経口投与します。なお、必要に応じて適宜増量できますが、1日1mgが上限です。

用法・用量に関する使用上の注意

3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要です。また、効果を持続させるためには継続的に服用させること。なお、増量による効果の増強は、確認されていません。

本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には投薬を中止してください。また、6ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討すること。

プロペシアの禁忌・取り扱い上の注意

次に該当する方はプロペシアを使用できません(禁忌)。
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性

プロペシアの薬理作用(DHT低下作用)により、妊娠中に本剤の有効成分に触れると、男性胎児の生殖器官等の正常な発育に影響を及ぼすおそれがあります。本剤はコーティングされた錠剤のため通常の取り扱いで有効成分に触れることはありませんが、割れたり砕けたりした場合は、妊婦・妊娠している可能性のある女性・授乳中の女性が直接触れないようにしてください。

臨床検査値への影響(PSA値)

国内で24歳から50歳の男性型脱毛症患者を対象に実施した試験では、血清前立腺特異抗原(PSA)濃度が約40%低下したことが報告されています。(前立腺肥大症患者を対象とした海外試験では約50%低下との報告がありますが、これは別の疾患・用量におけるデータであり、本剤の男性型脱毛症治療におけるデータではありません。)

そのため、プロペシア服用中に前立腺癌の診断を目的として血清PSA濃度を測定する場合は、測定値を約2倍にした値を目安として評価する必要があります。健康診断等でPSA検査を受ける際は、事前にプロペシアを服用していることを担当医師に申告してください。

献血について

日本赤十字社の基準では、フィナステリド(プロペシア等)を服用中の方、または服用を中止してから1ヶ月未満の方は献血できないとされています(デュタステリド[ザガーロ等]の場合は服用中止後6ヶ月間)。これは医薬品の添付文書に基づく基準ではなく、日本赤十字社が献血の安全性確保のために独自に定めている基準です。献血を予定している場合は、プロペシア服用歴について献血ルームでの問診時に申告してください。

プロペシアの主な副作用

リビドー減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少、肝機能障害

重要な基本的注意(自殺関連事象について)

本剤との因果関係は明らかではありませんが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されています。服用中は状態を十分に観察し、自殺念慮又は自殺企図があらわれた場合には速やかに服用を中止し、医師等に連絡してください。うつ病、うつ状態又はその既往歴、自殺念慮又は自殺企図の既往歴がある方は、服用前に必ず医師に申告してください。

重大な副作用

肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行ってください。

※上記のほか、過敏症(そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫等)、乳房圧痛・乳房肥大、抑うつ症状、めまい等が報告されています。警告・禁忌を含む使用上の注意等は製品添付文書(2023年8月改訂版)をご確認ください。

フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の違い

プロペシアの有効成分フィナステリドと、ザガーロの有効成分デュタステリドは、いずれもAGA治療に用いられる5α還元酵素阻害薬ですが、阻害する酵素の型が異なります(フィナステリドはII型のみ、デュタステリドはI型・II型の両方を阻害)。両剤の詳しい違いや使い分けの考え方については、以下の記事で解説しています。

ザガーロ(一般名:デュタステリド)とは

※警告・禁忌を含む使用上の注意等は製品添付文書をご確認ください。

プロペシアのオンライン診療との相性

男性型脱毛症(AGA)は男性にとってデリケートな悩みであり、かつ定期的な経過観察が必要な治療である点で、病院に足を運ぶことなくどこからでも診察を受けられるオンライン診療との相性の良さが認められています。

ただし、プロペシアの処方にあたっては、初回受診時に医師による問診・診断を受け、禁忌事項や副作用(自殺念慮を含む重大な副作用等)について十分な説明を受けることが必要です。また、服用開始後も定期的にオンライン診療等で効果や副作用の有無を医師に確認しながら、継続の可否を判断する必要があります。

なお、海外の個人輸入代行サイトや通信販売等で入手した未承認の医薬品は、成分量の不足や不純物の混入など偽造品のリスクが指摘されており、厚生労働省・PMDAも注意を呼びかけています。プロペシアは必ず医師の診察・処方を受けた上で、正規の薬局・医療機関を通じて入手してください。

参考文献

プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg 添付文書(2023年8月改訂(第4版)|PMDA医療用医薬品情報)

このページは、オンライン診療サービス curon(クロン)を開発・運営する株式会社MICINにより運営されています。クロンは厚生労働省・経済産業省・総務省のガイドラインにも準拠した、初期費用・月額固定費用が無料で運営できるオンライン診療のシステムで、全国で多数のクリニックに導入されています。サービスの詳しい内容について、こちらをご覧ください。

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