公開日:2026年06月16日

ヤーズ配合錠のオンライン診療と処方の流れ・費用・注意点を解説

  • 【読み】 やーず
  • 【呼称】 ヤーズ

リード文

月経困難症の治療に使われるヤーズ配合錠(一般名:ドロスピレノン・エチニルエストラジオール ベータデクス)は、超低用量ピル(LEP製剤)の一つです。むくみが出にくいとされる第4世代の黄体ホルモン「ドロスピレノン」を含み、月経痛やPMS(月経前症候群)の改善効果も期待されています。この記事では、ヤーズをオンライン診療で処方してもらえるのか、処方の流れや費用、注意点について医師が解説します。

ヤーズはオンライン診療で処方してもらえる?

結論:はい、医師が必要と判断した場合、オンライン診療でヤーズを処方してもらうことが可能です。

ヤーズは医師の処方が必要な医療用医薬品です。薬局やドラッグストアで直接購入することはできませんが、オンライン診療を利用すれば、自宅にいながら医師の診察を受け、必要と判断された場合に処方してもらうことができます。

ヤーズは月経困難症の治療薬(LEP製剤)であり、保険適用で処方されます。毎月の通院が負担に感じる方にとって、オンライン診療は便利な選択肢です。curon(クロン)では、全国どこからでもスマホやPCでピル処方に対応した医師のオンライン診察を受けられます。

なお、ヤーズにはジェネリック医薬品として「ドロエチ配合錠」があります。先発品と同じ有効成分で、費用を抑えたい方はジェネリックについても医師にご相談ください。

※ 処方する薬の種類は医師が判断します

※ LEPの処方には月経困難症の診断が必要です。すでに他院で診断を受けている方は比較的スムーズに処方を受けられます

ヤーズの基本情報

項目 ヤーズ配合錠 ドロエチ配合錠(ジェネリック)
一般名 ドロスピレノン・エチニルエストラジオール ベータデクス 同左
薬効分類 超低用量LEP製剤 同左
適応 月経困難症 同左
エチニルエストラジオール含有量 0.020mg(超低用量) 同左
黄体ホルモン ドロスピレノン 3mg 同左
用法 淡赤色の実薬を24日間服用+白色のプラセボを4日間服用(28日間サイクル) 同左
服用開始 月経第1日目から開始 同左
製造販売元 バイエル薬品 富士製薬工業 等
保険適用 あり(月経困難症に対して3割負担) 同左

ヤーズの特徴

  • 第4世代の黄体ホルモン「ドロスピレノン」:抗ミネラルコルチコイド作用を持ち、他のピルに比べてむくみが出にくいとされています
  • 超低用量:エチニルエストラジオールが0.020mgと低用量ピルよりもエストロゲン量が少なく、血栓症リスクへの配慮がなされています
  • 24日間服用+4日間休薬:休薬期間が短い(4日間)ため、休薬中のホルモン変動による頭痛や気分の落ち込みが軽減される可能性があります

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処方の流れ

STEP 1  医療機関を探す

curonアプリまたはWebで、【婦人科】に対応した医療機関を検索します。 全国どこの医療機関でもオンラインで受診可能です。

STEP 2  問診内容

  • 現在の月経周期、最終月経日
  • 月経困難症の症状(月経痛の程度・日常生活への影響・PMS症状の有無)
  • ピル服用歴(種類・期間・副作用の有無)
  • 喫煙の有無(1日の本数も確認)
  • 血栓症の既往歴・家族歴
  • 腎機能障害の有無(ドロスピレノンはカリウム値に影響するため)
  • 服用中の薬やサプリメント(特にカリウム保持性利尿薬やACE阻害薬など)
  • 片頭痛の有無(前兆の有無)
  • 妊娠の可能性の有無

STEP 3  オンライン診察

予約した日時にスマホやPCでビデオ通話による診察を受けます。 医師が症状を確認し、【ヤーズ配合錠】の処方が適切かを判断します。

※ 医師の判断により、別のお薬が処方される場合があります

STEP 4  処方箋の発行・お薬の受け取り

お薬の受け取り方法(クリニックにより異なります)

方法内容
処方箋FAX処方箋をお近くの薬局にFAX。薬局で直接お薬を受け取れます
配送お薬がご自宅に届きます

オンライン処方にかかる費用

費目 金額目安
診察料 医療機関により異なる
お薬代(ヤーズ) 約1,130円/月(3割負担)
お薬代(ドロエチ/ジェネリック) 約630円/月(3割負担)
curon利用料 330円/回
調剤料 薬局により異なる

※ ヤーズは月経困難症の治療目的で処方されるため保険適用(3割負担)です

※ ジェネリック医薬品のドロエチ配合錠を選択すると、さらに費用を抑えることができます

※ LEPの処方には月経困難症の診断が必要です

オンラインで処方してもらう際の注意点

血栓症(VTE)のリスクに特に注意

ヤーズを含むピルには血栓症(静脈血栓塞栓症:VTE)のリスクがあります。ヤーズは国内発売後に血栓症による死亡例が報告されたことから、「ブルーレター」(安全性速報)が発出された経緯があります。そのため、血栓症のリスク管理が特に重要な薬剤です。

ふくらはぎの痛みやむくみ、突然の息切れ、激しい頭痛、胸の痛み、視野の異常などの症状が出た場合は、ただちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

カリウム値の上昇に注意(高カリウム血症)

ヤーズに含まれるドロスピレノンには抗ミネラルコルチコイド作用(アルドステロン拮抗作用)があり、体内のカリウム値を上昇させる可能性があります。以下に該当する方は特に注意が必要です。

  • 腎機能障害のある方(腎不全の方には禁忌)
  • 副腎機能不全のある方(禁忌)
  • カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン等)を服用中の方
  • ACE阻害薬やARBなどの降圧薬を服用中の方
  • NSAIDs(ロキソニン等)を長期使用している方

該当する方は問診時に必ず医師にお伝えください。また、定期的な血液検査でカリウム値の確認を受けることが推奨されます。

喫煙者の方は制限があります

35歳以上で1日15本以上喫煙する方は、ヤーズの服用が禁忌です。喫煙は血栓症のリスクをさらに高めるため、問診時に正確に喫煙状況をお伝えください。

定期的な血液検査が特に重要

ヤーズは血栓症とカリウム値上昇の両方のリスクがあるため、他のピル以上に定期的な血液検査(凝固系検査・電解質検査)が重要です。服用開始前および服用中(少なくとも年1回)の検査を受けてください。オンライン診療で処方を受けている場合でも、お近くの医療機関で検査を受けましょう。

飲み忘れた場合の対応

飲み忘れに気づいたらできるだけ早く1錠を服用し、次の錠剤は通常の時刻に服用してください。2日以上連続で飲み忘れた場合は効果が低下する可能性があるため、医師にご相談ください。

ヤーズとヤーズフレックスの違い

項目 ヤーズ配合錠 ヤーズフレックス配合錠
有効成分 ドロスピレノン・エチニルエストラジオール ベータデクス 同左
服用サイクル 24日間服用+4日間休薬(28日周期固定) 最大120日間連続服用+4日間休薬(フレキシブル投与)
月経回数 約13回/年(通常の月経周期) 最少で約3〜4回/年に減らせる
適応 月経困難症 月経困難症・子宮内膜症
保険適用 あり あり
特徴 一般的な周期投与。管理がシンプル 連続服用で月経回数を大幅に減らせる。月経困難症の症状軽減効果が高い

※ ヤーズフレックスは連続服用中に3日以上出血が続いた場合に4日間の休薬を取ります

※ 月経回数を減らしたい方はヤーズフレックスが適している場合があります。詳しくは医師にご相談ください

他のLEP製剤との比較

項目 ヤーズ ルナベルULD ヤーズフレックス ジェミーナ
黄体ホルモン ドロスピレノン(第4世代) ノルエチステロン(第1世代) ドロスピレノン(第4世代) レボノルゲストレル(第2世代)
エストロゲン量 0.020mg 0.020mg 0.020mg 0.020mg
服用サイクル 24日+休薬4日 24日+休薬4日 最大120日連続+休薬4日 77日連続+休薬7日
むくみ 出にくい 出ることがある 出にくい 出ることがある
特徴 むくみが出にくい。カリウム値に注意 国内で長い使用実績 ・連続服用が可能で月経回数を減らせる

・出血に合わせて休薬(生理期間を調整)可能

・連続服用が可能で月経回数を減らせる

※ どの薬剤が適しているかは症状や体質によって異なります。医師にご相談ください

よくある質問

Q.ヤーズはオンライン診療で処方してもらえますか?

A.はい、オンライン診療でも、医師が必要と判断した場合にヤーズを処方してもらうことが可能です。curon(クロン)ならスマホやPCで自宅から医師の診察を受けられ、お薬は自宅への配送もしくはお近くの薬局で受け取ることができます(対応方法はクリニックにより異なります)。

Q.ヤーズの費用はどれくらいですか?

A.ヤーズは保険適用(3割負担)で、薬代は月あたり約2,000〜2,500円です。ジェネリックのドロエチ配合錠であれば約1,000〜1,500円に抑えられます。これに加えて診察料、curon利用料(330円/回)、調剤料がかかります。

Q.ヤーズはむくみにくいと聞きましたが本当ですか?

A.ヤーズに含まれるドロスピレノンには抗ミネラルコルチコイド作用があり、他のピルに比べて体内の水分貯留が起こりにくいとされています。そのため、むくみが出にくいと言われています。ただし、同じ作用により血中のカリウム値が上昇する可能性があるため、腎機能障害のある方やカリウムに影響する薬を服用中の方は注意が必要です。

Q.ヤーズとドロエチ(ジェネリック)の違いは何ですか?

A.ドロエチ配合錠はヤーズ配合錠のジェネリック医薬品(後発品)です。有効成分(ドロスピレノン・エチニルエストラジオール ベータデクス)は同じで、効果・安全性に違いはありません。ジェネリックのほうが1シートあたり約500〜1,000円安くなる場合があります。

まとめ

ヤーズ配合錠は、月経困難症の治療に使われる保険適用の超低用量ピル(LEP製剤)で、オンライン診療で処方を受けることが可能です。第4世代の黄体ホルモン「ドロスピレノン」を含み、むくみが出にくいことが特徴です。

ただし、血栓症のリスク管理とカリウム値のモニタリングが特に重要な薬剤です。定期的な血液検査を受けながら、安全に服用を続けましょう。ジェネリック医薬品のドロエチ配合錠を選ぶことで費用を抑えることも可能です。

curonなら全国どこからでもスマホやPCで受診できますので、月経困難症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

坂本 愛子氏のプロフィール画像

この記事の監修者

坂本 愛子

【経歴等】
1998年東京女子医科大学医学部卒、順天堂大学産婦人科学教室入局、2019年より現職。

【資格】
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡&子宮鏡)

【プロフィール詳細・専門領域】
子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などを中心に、婦人科内視鏡手術を専門的に行っている。千葉県産科婦人科医学会性教育委員会の運営委員として、県内の学校等に産婦人科医を派遣する事業に携わり、自らも性教育講演を積極的に行っている。日本思春期学会性教育認定講師、日本家族計画協会思春期相談士、関東ジェンダー医療協議会理事、ちば思春期研究会理事、千葉県虐待対応協力医。
低用量ピルは、生理や妊娠を自分でコントロールできる大切な選択肢。大人だけでなく中高生にも、生理痛や予期せぬ妊娠から自分を守るための知識が届いてほしいと願っています。

このページは、オンライン診療サービス curon(クロン)を開発・運営する株式会社MICINにより運営されています。クロンは厚生労働省・経済産業省・総務省のガイドラインにも準拠した、初期費用・月額固定費用が無料で運営できるオンライン診療のシステムで、全国で多数のクリニックに導入されています。サービスの詳しい内容について、こちらをご覧ください。

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