公開日:2024年02月25日

ラゲブリオとは?効果や副作用について医師が解説

  • 【読み】 らげぶりお
  • 【呼称】 -

※2026年6月時点の情報を元に作成しています。

ラゲブリオ(成分名:モルヌピラビル)とは

ラゲブリオは、MSD株式会社から発売されている日本で初めて承認された経口の新型コロナウイルス感染症治療薬です。

対象となる病気・症状

ラゲブリオは主に重症化リスク因子を有する軽症〜中等度の患者に対して処方され、新型コロナウイルスの増殖を抑制することで、入院や死亡などの重症化を予防します。

ラゲブリオで期待できる効能・効果

入院や死亡など、新型コロナウイルス感染症の重症化予防効果が確認されています。18歳以上の新型コロナウイルス感染症患者を対象にした臨床試験では、ラゲブリオを服用した人のうち入院した人は6.8%、死亡した人は0.1%でした。それに対し、服用しなかった人では入院した人が9.6%、死亡した人が1.3%でした。

※この有効性データは主にワクチン未接種者を含む流行初期の臨床試験に基づくものです。ワクチン接種が進んだ集団やオミクロン流行期では、入院・死亡予防効果は限定的に評価されている報告もあり、患者背景に応じた適応判断が重要です。

変異株の効き目

実験室レベルの人工的な条件下で、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株、ミュー株、ラムダ株、オミクロン株に対して、従来の株と同様の抗ウイルス活性が確認されています。また、ヒトへの投与において、オミクロン株への抗ウイルス活性が報告されています。

ラゲブリオの服用方法

  • 通常、18歳以上の患者には、1回800mg(4カプセル)を1日2回、5日間内服します。
  • 現在はカプセル200mgに加えて錠400mgも使用可能であり、錠剤では1回2錠・1日2回、5日間内服します。
  • 1人あたりの総投与量が1ボトルに含まれています。薬は通常、ボトルごと提供されます。ボトルは誤開封を防ぐ仕組みになっていて、キャップをしっかり下方向に押しながら左回り(反時計回り)に回すことで開きます。

ラゲブリオの使用上の注意

ラゲブリオの副作用

頻度の高い副作用

以下の副作用が1%以上の頻度で生じる可能性があります。症状が重篤な場合には服用を中止し、医師に相談してください。

  • 下痢
  • 悪心(吐き気やムカムカした感覚)
  • めまい

重大な副作用

頻度は不明ですが、アナフィラキシーを起こす可能性があります。服用中にアナフィラキシーが疑われる以下の症状があらわれた場合は、服用を中止し、すぐに受診してください。

  • 皮膚の赤み
  • 息苦しさ
  • 激しい嘔吐
  • ぐったりしてぼーっとする
  • 意識が朦朧とする

ラゲブリオの使用禁忌

以下に該当する人はラゲブリオを服用できません。

  • 有効成分のモルヌピラビルに対して過敏症の既往歴のある人
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性

ラゲブリオと他の薬との飲み合わせ

ラゲブリオとの併用が禁止されている薬やサプリメントは特にありません。他の新型コロナウイルス感染症治療薬と比較して、飲み合わせへの注意が少なくて済むのがラゲブリオの大きなメリットのひとつです。持病の治療のために服用している薬との飲み合わせで他の新型コロナウイルス感染症治療薬が服用できない人でも、ラゲブリオであれば服用できる可能性があります。

ラゲブリオを飲み忘れたときの対処法

ラゲブリオを飲み忘れてしまったときは、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次に服用するまでの時間が2時間未満の場合は1回とばして、次の時間に1回分服用してください。決して2回分を一度に飲まないでください。とばして余った分の薬は服用せずに、5日間で服用を終了してください。

ラゲブリオの処方にはいくらかかかる?

ラゲブリオの値段・薬価

ラゲブリオの値段(薬価)は、1カプセルあたり2,164.9円です。通常、1回の治療につき40カプセル(86,596円分)を使用します。自己負担割合が3割の方で、1回の治療につき約26,000円が自己負担額の目安です。

吉野友祐氏のプロフィール画像

この記事の監修者

吉野友祐

【経歴】
・広島大学医学部卒業
・現在は帝京大学病院感染症内科所属
・帝京大学医学部微生物学講座教授
・専門は内科・感染症

【研究分野】
・薬剤耐性菌、インフルエンザ、HIV、Clostridioides difficile 他

【所属学会・資格】
・日本医師会 産業医
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本感染症学会 感染症専門医

【その他の資格】
・ICD

【所属】
・帝京大学医学部微生物学講座 主任教授
・帝京大学アジア国際感染症制御研究所 所長
・帝京大学医学部附属病院感染症内科

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【参考文献】

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071697

https://www.msdconnect.jp/products/lagevrio/info/faq/

https://www.msd.co.jp/news/product-news-1224-2/

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0710/pubexp_after_covid19.html

https://www.mhlw.go.jp/content/001147042.pdf

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